まだ呼吸している



梅の実を、はじめて本格的に収穫。
木にまで登らせていただいて、
小枝ごと落としたり
直接、枝からもいだり。


落ちたものを拾ったときとは
ぜんぜん違う、手触り。
弾力があって、脈動すら感じられるよう。
甘い香りとともに、豊かさをわけていただく。



選別し、すぐに酵母を仕込もうと
青梅だけとりだして、
ひとまず、ビニル袋に入れていた。


しばらくしてみると、
水滴がたくさんついている。


陽にあたっていたわけでもなく、
温度が高いところにあったわけでもない。


ああ、そうか、呼吸だよね、
まだ呼吸していたんだよな、と
ぷりぷりしている実をしばらくながめて、
また何かエネルギーをもらってしまった。


こういうことを体感しないと、
なかなか、イノチがわからないよね。
食べ物を大切に、と言ったってね。
交流しないとね。