産みたい



産後5か月をすぎて、
カラダの内側からふつふつと、
“ また産みたい ”
衝動のようなものが
わきあがってくる。


つまりは
通常モードに戻ってきたということかな。


妊娠・出産時、痛い事や不快なこと、
もちろんイロイロあるけれど
すべて忘れちゃう程度のこと。
忘れられないのは、爽快感のほうだ。


ふつうに、カラダの力を信用して任せたお産、
そういうふうにできているんだなと思う。


自分の場合
・経過がはやすぎてあまり味わえなかった
・すべての人がやや慌てていて、出て来た頭を触るとか、
 その様子を鏡でみせてもらうとか、
 陣痛の合間に好きなお茶を飲むとか出来なかった
・後産もはやくて、胎盤をゆっくりじっくり観察して
 できれば触りたかったのに、、、忘れた
・いくつか姿勢を試して、自分にとって
 ほんとうにラクな状態を探りたかった


というのが、もし次回があれば、の課題。
いわゆる『フリースタイル』『アクティブ・バース』、
畳の上に布団をひいて、薬や器具は使わず、のお産だった。


破水ではじまって、内診の時点では子宮口はまだ2センチ開、
普通なら抗生剤を飲むところだったのだけれども、
その後の経過が急に進んだので飲まずにすんだ。
『バース・プラン』といわれる、
お産時の希望をあらかじめ紙にかいて渡しておく準備、
あえてやらなかった。
性格上、あまり細々はじめから気を配ってしまうと、
実際のときにカラダで感じられなくなってしまうのでは、
と思ったからだ。


上に箇条書きにしたことをすべて満たそうとすれば、
薬を飲んだり、お産にもっと時間がかかったりしたかもしれない。
いきむタイミングなんて言われなくてもわかる、という実感も
得られなかったかもしれない。
体位は、相方にしがみつくカタチの四つん這いだったが、
子がでてくる方向を考えると、それが良かったように思う。


子宮口はまだ二センチ、といわれ入院病棟のほうに移動、
お産着に着替えるあたりで急に動きづらくなった。
着替え終わって、診察のため横になろうというとき、
『グググッ』という力が勝手に腰あたりにかかった。
それをみた助産師さんが、
『えっ、いきみたいの??? おかしい、ちょっとすぐ診てみるね』
というそのときには、すでに全開、頭がみえていたのだった。


そんなふうだったので、確信している。
内からの、子のサインと子宮の押し出そうとする力、
まわりの声に惑わされたり頭で教科書を思い出したりしなければ、
きっときっと、誰にでもわかるよ。


で、また産みたい。
そういうふうにできている感じ。