登場人物と主人公の行先の関係

けっこうみんな
ハナが効くんだよ、
ハナとは、
限らないけれど。


最初から何かしら
匂っていて
気になるから
関係してゆくんだ


あのひとには、
甘えたい、
あのひとには、
確かめたい、
あのひとは壁、
あのひとは鏡、
あのひとには惑わされ
あのひとに背中を押され
あのひととはぶつかり
あのひととは励ましあい
あのひとからは哀しみの香りを
あのひとからはあたたかさを
あのひとには勇気の出し方を
あのひとには厳しさを
わけてもらったり
わかちあったり・・・


物語は
出会ったひととの関わりから
つむがれてきた



誰が欠けても
成り立たなかった


いまのわたしの
意思や意志や懐の塩梅は
出会いでたがやされ
育まれてきた


関わりの中でうまれた感情が
わたしを動かしてきた


彼らをおもいかえしたとき、
感謝の波は、
前からふいてくるって
気づいたんだ


出会った、
過去からじゃない


わきあがってくる、
という感じもあるけれど、
愛のようなものとは、
ちょっと違う


つながる物語が、
未来から赦しを運んでくる


その流れにひかれて
また次の章へ