緊張感のある平和な食卓



と~さん、か~さんの食器は空っぽ。
ゆっくり食べるボウズの様子を伺いながら、
微妙に緊張した空気が・・・


なぜか、って、おかわりのタイミングを
はかっているからなのだ。


「ごち・・・あっあっ、あ~、おかわりっ!」
と、フェイントで食べ続けるボウズ。
最近は、ゴハンもオカズも、食卓に持ってくる。
おかわりのたびに立っていたら、
か~さんがゆっくり座って食べられないのだ。


今日はか~さんが、ゴハンをちょっと
食べすぎたい感じの日だったので
夕飯用に、3合炊いたんだ。
いまでは、家族全員ゴハン党。
ボウズがどれだけ食べるのか、によって、
配分が決まってくる。


ボウズは、もりもり食べはじめて
途中で「きゅうけいしてるの~」が入る。
そこから、どのぐらい盛り返して食べるか。
それを待つ、と~さんとか~さんなのであった。
つまりは、と~さんもおかわりしたいからなのだ。


3合炊いたのに! 1食で、3合!!
ゴハン中心の食生活とはいえ・・・


でも、ちょっと前までの緊張感とは違う。
ボウズが思うようにハシを使えずかんしゃくおこして泣いたり、
と~さんが、何をどのぐらい食べさせればいいのか悩んだり、
体調を気にしすぎるあまり、か~さんが気を張っていたり……
そんなことがあった頃に比べれば、
まあなんと平和な食卓だろう。


今日のところは、
さいごの軽く一杯おかわり、をと~さんが満喫できて、
みんな満足のうちに3合は消えた。


「へいわな食卓になったよね~」と、
みんなでしみじみお茶を飲んだよ。