レシピは必要なんだ



何度も一緒に食べたことがあるものを
つくってほしいと頼んだ。


料理はわりと好きで得意、
凝り性でルーからカレーや煮込みをつくったり
家庭料理系も、レシピなしでつくれる相方に。


それが・・・あれ、という一皿がでてきた。
おいしいものには違いなかったけど。
今回だけでなく、言ったとおりのものが出てきたことがない。
(まったくなかったわけではないヨ)


料理でない頼み事でもそうだった。
産後まで気づかなかったことだ。


メモをつくりながら説明したり、
説明しながらメモしてもらったり、
やっている最中に声をかけたり、
いろいろやってみたけれど届かない。
メモは、メモに書いてある
ほんとに一字一句そのとおりの範囲でしか
役立たない。


どうしてだろう、と歯がゆかった。
長年のつきあいなのになんで通じないんだ、
そんなに自分の言い方が悪いのか、
これまで気づかなかった部分が根本的に合わないのか? なんて。


でも、考えてみたら相方だけじゃない。
実母でもそうだったもの。


頼まれごとだから、なんだって。
はじめて、今日、そういう回答が得られた。
自分からやることなら、応用もできるし
融通もきかせられるということなのね。


これは、自分にはないことだったから
わからなかった。
そうそう、実母もそういうタイプだ。


一度やったことは、次に頼むときには
もうすこし自分のことになっているから
大丈夫になっていくんだ。


そんなことも、今回の病気で学んだよ。