行ってこい



母ひとり、朝から夕方までの外出に、
ボウズは、「はやく行け!」とばかりに後押し。



突然入って来た予定で、
相方ともあまり打ち合わせる時間もなく、
朝、起きるのがつらかった相方とひともんちゃく。


はじめは、その、ちょっと変なやりとりを聞きながら、
か~さんの手をぎゅっ、と握ってさ。
もともと予定していた外出先に、
「と~さんも、か~さんも、みんなで行きたい」
と行っていたボウズ。


ところが・・・
「か~さん、ちょっとお勉強しに行って来てもいい?」
と言うと、「東京? あのおばさんのお家に行くの?」だって。
それはつまり、先週2日間のセッションの会場のこと。
そういうことなら行ってこい、ということみたいで、
顔色がパッと変わるんだもの!!
びっくりしたよ。
それから、と~さんにも、か~さんにも気をまわしちゃってさ。


まずはか~さんに横に座れ、と言い、手を握ったまま、
ゴハンをしっかり2ハイは食べて落ち着くと(笑)、
と~さんに「ぎゅ~~しよう」、と立ち上がり、抱きつく。


その後、「違うんだけど、東京でお勉強なの。」と言うと、
ややひきつりながらも、にか~っと笑顔をつくって、
「いいよ、父さんとふたりで行くから、か~さん行ってらっしゃい。」


それで後ろをむいて、か~さんの顔をみるのをやめ、
ひとりで遊びはじめた。


今朝、なかなか起きられない相方をみて、
ボウズと出かける予定のことも考えて、
大雨だったこともあって・・・
やっぱり行くのは無理かなぁ、と
自分から、やめかけていたんだ。気持ちが。
そういう中途半端な気持ちでいたら、
相方を起こす時間が遅くなり、
ボウズの朝ごはんがあわただしくなり、
相方とかみ合わず、けっきょく、
予定の時間には出られなかった。


もうと~さんと同じ普通のゴハンを食べているんだし、
その後の処理をすることも、父子だけでも全く問題ないし、
か~さんが全部ついていなくたって、
途中でも、出て行ける。


自分で決めた予定を自分が大切にしないから、
おかしなことになったのだ。


そのことにはっきり気づいて、
少し遅れるけれどもありがたく行こう、と玄関まで行くと、
ボウズが走って来て見送ってくれた。
「いいから、はやく、しっかり行って来な!」という感じか…。


3歳の子が、そんなきっぱりした態度を
瞬時にとっているというのに、か~さんというやつは!
もっとしっかり、自分を大切にしないとね。
自分を生きないとねぇ!
セッション後だったこともあって、今回は、ボウズをみてすぐ、
気持ちの切替えができたよ。
そして、どうせやることならば、やると決めたなら、
振り返ったりせず、全身でそれに向かうことだ、ということを、
また教えられちゃったよ。