つわり



そんなわけではじめてのつわりショックにより、
ここ一ヶ月ぐらいは、
なんとかメモ程度でも毎日更新するのでやっとだった。


なにがつらいって、
思うように食べられないことほどつらいことはない!
この食いしん坊の自分が!


旅行に行って帰ってきた次の日、
ちょっと具合が悪いかったけれど、疲れだと思った。
でも、それも・・・
そして、新幹線のサンドイッチをいつも以上に薬臭く感じたのも、
自販機の紙コップのコーヒーがまずくて気持ち悪くなったのも、
次の日のお昼、出来合いのお惣菜を食べる気がしなかったのも、
思えばつわりだったのだ。


もっと良く思い出せば、その前の週の朝、
起き抜けに、どうもムカムカするなあ、と感じていた。
苦手な6月が来るせいでは無かった。


その後、朝のムカムカはだんだん強くなり、
ついに日中も吐き気がするようになった。
喉がつまるような感じで、生つばが出てすこぶる気持ちが悪い。
生の食材をみて気持ち悪くなる。
よって、スーパーに買物に行くのがつらい。


臭いに敏感になり、ちょっと離れたところのタバコの煙も気になる。
冷蔵庫でうっすら食材の臭いがするのも気になる。
ごはんが炊ける臭いが気になる!


と次々やってくる不快な症状・・・
なんとか食べられるものを探すと、
何故か、米がダメで、まずは粉もの、
お好み焼きとパスタと焼きそばは大丈夫だった。


はじめはオレンジジュース、と言って買ってきてもらうも、
次の日には飲みたくなくなっていたりする。
一週間ぐらいでコロコロ食べたい物が変わる。


おもしろかったのが、
子どもの頃好きだった(しかも思い出のある)食べ物が食べたくなったこと。
まったく一貫性がない。
自分の場合、スパゲッティミートソースと、春巻きと、すぶたと、
ピザトーストと、茶碗蒸し。
すごく食が細った週末には、ステーキが食べたくなった。
量は少ないけれど、肉は食べられる・・・
でも決して、焼肉ではない。


果物の豊富な季節だったところは良かった。
桃には大変にお世話になった。
でもそれも、毎日食べていたらある日食べたくなくなってしまった。


脂っこいとか、酸っぱいものとか、
そういうくくりでは語れないのが意外だった。
米と納豆とたまごごはんとみそ汁と魚介が食べられないと告白すると、
友人に「日本人の心を忘れちゃったのねッ」(笑)と
言われる始末。


さらに2週間ぐらい経つと、
ミートソースもピザのチーズも飽きたのかダメになってしまって、
今度はボルシチが食べたくなったりする。


調理されていたら食べられるのに、
生の肉を処理するのが気持ち悪くてしかめっ面になってしまうとか。


ああ、ちょっとうすらぼんやりな記憶になってしまった。
もっと細かく、間隔も全部メモっておけば良かった!
気分が悪くなりながらも、
これってすごくおもしろい! とも思ってしまって。


つわりって、酸っぱいものが食べたくなるって思ってた
女子の常識が薄い自分としては、驚きの事実だった。


まだ、続いてるけど・・・
そしてそろそろ、普通のごはんを普通に食べたい。
心から!