夏はおわり・・・

まだこれから、
本当なら夏休み、
ぐらいの時期、
なのだけれども、
夏はもう
おわりに
さしかかっている、
という季節感の方が
しっくりくる、
という感覚を
確かめられて居るのは
きっとこの、
コロナ禍も
手伝ってのこと。


飛んでいるのはトンボ、
陽は、日に日に、
短くなっていっているわけだし
夏の野菜が色づき実り、
秋冬の種まきや植えつけの時だし、
スズメバチ
糧を探しに出かけ、、、
麦の刈りとりを眺めて居ると
おわり感がしみてきた。


夏は虫。夏は夜。


朝、
夜のうちに
迷い込んでしまった
夜行性の虫たちが
明るくて
困って居る様子に
逃してあげようか
迷いながら
出かけ


夕陽が沈むのが
だんだん早くなってきて
伸びきった植物たちにあたる
光の具合が
少しずつ
アンバーに
傾いていくのに
すこしせつなさを
思いだす帰り道。

 

特別な体験をしたり
花火や祭りで夜出歩けたり
二度とない思い出感も
積み重なる夏。


雲の存在感が増す夏。


夏は刹那、
夏は意外と、
せつなさをおびて
はじまりから
おわりを
感じさせている、
のかも、
しれない。