満月

姿はみえなくても
あのひとの光を
満面に受けとめている、
余すところなく
浴びている、
オモテをあらわしている、
わたしの
あり方のひとつ。


持っているものは
なくなるわけではなく。


みえなくなる時が
あるだけで。


ときどき、すみずみまで
ながめることができて
そうそうこのぐらいだった、
って確認するような。


まんまるだね
大丈夫だね、って。


ぜんぶ、
在るなぁ〜、
って。