おなじことなんかひとつもない

毎日、同じ景色で目覚める。
建物は何も変わらない。
それ以外は何もかも違う。


太陽も、空も、雲も、
風も、香りも、肌ざわりも、
植物も、虫も、鳥も、
土も・・・
そして、ひとも、
そういうものは、
いつみても、
同じということがない。


毎日、同じ景色をながめる。
まったく違う同じ景色を。
生きるってそういうこと。
生かされているとき、
なにも、特別なことをしなくとも、
毎日があたらしい、
なにも、自分から動かなくても、
なにもかもがつづきをみせてくれるんだ。


そしてそれは、
二度と配信されない。
いま、だけ。
ここから、だけ。