どうせなら

それでも、
帰り道の空は
すんだ空気のなか
いろ鮮やかに優しく
鳥たちは
さえずり、
そんな空を背に
舞っていた。


いつどうなるか
誰がどうなるか
油断できないし
いくつになっても
わからないことはつきないし
それでも
帰り道の空は
いろ鮮やかに優しく
鳥たちはなにかを
呼びかけてくれる。


それでもできることもある。


そしてそれらはいつも、
そこにあった。

 

 

これまでは。