虹色にひかる

顔は、覆わないからね。
5分も歩くと凍れてくる。
出先で鏡にうつった顔をみれば
頰や鼻先がサンタみたい。


久々に、凍れる朝。
昨夜は霧がかっていたから、
晴れた冷え込む今朝は、
樹氷が見事だった。


7時ごろ、朝日が顔を出すと
そちらの空は真っ赤、
こちらの空は
淡いパステルカラーの虹色。


すこし日が昇ると
地面の、粒のおおきな雪が
虹色に輝きだす。
これは、はっきりとした
鮮やかな虹色。
宝石のような輝き。


こんな、
凍りつきそうな空気のなかだけれど
歩きたくなる。


じっとしてはいられないから
歩くぐらいでちょうどいい。


もし外遊びをするなら
やっぱり
駆けまわる・・・
のが、いいかな!


それでも、外へ?
それでも、出たい。


どうしたら
続けられるだろう。


これまでだって、
気が遠くなるほど、
ひとびとは、
工夫してきている。



そして今は?
今のここなら、
どうしたらいい?
っていうのは、
いつまでも
おわらない。


いつまでもいろいろな
そんな営みの輝きは
どこまで届くのだろう・・・


どこかで、
虹のように、
わたしたちが
虹をみるように、
感じているなにかが
あるのだろうか。