つぎの山に登りはじめていた

ちょっと振り返って
どこにいるか、
登り初めは
わからないものだ。

すこしひらけたところまで
登るまでは。


ひとつ山を降りて、
またつぎの山へ。


あの山には、
後続の誰かが
登ってきたようだ、
ということも知り、
あらためて
いま自分のいる道の質に気づく、
というものだ。