ボウズはぐんぐん・・・行動雑記



ほぼ家中の電気のスイッチにセロテープが、
きちんとひとつずつ、地面と並行にうつくしく、
はられていた。
「点検中で~す!」
・・・。
どこで覚えたのか、さっぱりわからない。
そのテープの貼り方のあまりのきっちりさに、
成長も感じるし、性格も感じる。



モグたんと、ブブたんには、
専用のお鍋で、いつもゴハンを用意。
積木に、折り紙でつくった野菜に、団子に、と
イロイロ入っている。
その具は、ちゃんと均等に、わけられ、
おわんに入れて、2人(?)の口元へ。
鍋を「じゃっ、じゃっ!」とやる様子は、
中華料理人のよう。
どこで覚えたのか・・・。



お人形のお世話といえば、オッパイも忘れずに。
小さい人の頭を、イスの角などでゴチンとやって、
「あ~いたいイタイ、イタイからオッパイ!」
これは、どこで覚えたのか、わかるぞ。
そういう小さい人と一緒にすごした日にしかやらない。



なぜか崖のぼりが好き。
子どもは、だいたい好きな気がする。
怖がりボウズも、けっこうはやくから興味を持っていた。
そして、数ヶ月ぶりに同じ崖を登る様子が、
もうそろそろ、手助けがいらないぐらいでビックリ。
「もういっかい、いっぱいやる!」
森の、木の根が地表にあらわれている、なかなかにすべりやすい、
大人でもウッカリするとひっくりかえるような場所。
「あ!あかちゃん、だいじょうぶ~?」
自分が足場をかためられないハンパな姿勢でふりかえってさあ。
さきに自分の心配をしろ!
そのあかちゃんとは、1歳代で、まだちょっとはやくて、
お母さんに抱えられて登りながらも、怖がって泣いていた子のこと。
自分を忘れて、手を差し出しかねない(笑)。
そして、それは、自分がやってもらってきたことだから、
というのも、あるんだよね。



か~さん、やっちゃった。
ドアがしまりま~す、の電車に飛び乗ろうとしかかるも、
ボウズ連れだった、と躊躇してハンパになり、カバンがはさまる。
電車をとめてしまった。
その、カバンがはさまった、「し~ん」とした空気を読んだボウズ、
「どろぼうさんみたいだった。」
そのあまりの正確な判断に、か~さん、がつ~ん、とやられた。
そしてそのセリフを放った、冷静でしんらつな横顔といったら!
やっぱり、魂レベルでは、この人のほうが上なのだ、とモーレツに悟る。
そして、そのボウズの姿からは、逆に、
ふだんのか~さんは、まあまあイケてるのではないか、とも思って、
徐々にたちなおる。
とにもかくにも。
「もうしません!」
そういう、いいかげんなことは。



そんなありがたい育児道、つぎの章へつづく、
という感じの最近なのだった。