そこにある良薬


寒さと乾燥となにやらで
眼が疲れて頭がすっきりしない、
というようなときに

ふら、っと
目があった。

梅漬けに。

庭の梅を塩で漬けただけのもの。

昨年は実がなる時期が
かなり遅めだったこともあって
干すまでには至らず、
梅干しではなくて梅漬けになった。

ほんの少量でも、
傷があっても、
べつになんということはなく
ちゃんと漬かるもので。

そこにあるものでつくるぶんには
どうにでも、なんにでもなるんだよね。

目的のものを完成させるため、
成果を利用するためだけに
材料をとりよせて、
となると、その材料にも
選りすぐりのものを、と
探してしまうことになるけれど。


で、その梅漬けを初のお味見。
酸っぱい!!
でも、ちゃんと熟成されていて
なんともいえない
生きた植物の味わいも残っていて
じわ~~っとカラダに
しみこんでいくようだった。
これぞ!
ザ・滋養!!
これこそ薬!!
お茶にあってサイコー!!

もちろん目の緊張は和らいだ。

効能、とかで選ぶと
梅漬けと症状は
合致しないかもしれないとけどね。


たくさんあるときには
あまり食べたくならず
保存しておいて
この厳しい冬の間に
あ、これがあったんだっけ、
とありがたくいただく、
この感じがまた
いいんだな~。