秋の酵母イロイロ



今年は何でも、酵母だめし。
秋は手軽なネタがたっくさんあるもんね。


宅配のナシ・リンゴは
食べ終わったカスの芯と皮だけでも
ぷくぷくする。
煮びたしだとか、炒め煮だとか、
ちょっとだけダシが欲しいな~というときに便利。


特にナシは、ダシにぴったりなんだ。
夏の終わりにナスやシシトウと合わせて
たっぷり堪能させていただいた。
金時豆とカボチャとナシの煮物ってのも
なかなか滋味深いオヤツになったヨ。


リンゴの芯酵母は、豆を戻すときや
カボチャ、サツマイモの煮物にぴったり。
アラメやヒジキあたりの海藻と
タマネギと一緒の炒め煮にすると最高!


ブドウ酵母はもう・・・
ほら、なんていったって、ワインの素だし。
バルサミコ酢のもとだもんね~~。
香りがたまらない。
水なしでつぶして仕込んだものなんか、
あまりの濃厚な味わいにクラクラするほどだった。
どう使おうか迷って、これはまだ、
冷蔵庫で寝かせているんだ。


そして、柿酵母がまたスゴイ。
熟したものをつぶし気味にして、
まずは水を少しいれて仕込んでみた。
液はねっとりと水飴のようになって
勢いよくプクプクする様子は美しいんだ。
こちらも、まだ出番を待っている。
酢酸発酵まですすめると
料理にイロイロ使えそうだ。
『柿なます』の酵母バージョンを
試作してみたいと考え中。


近所の地場野菜屋さんで仕入れたカリンは
喉にいい、手当て果物の定番。
そのままかじるとシブ~~イ後味だし
リンゴのできそこないみたいな食感。
ハチミツ漬けなどでないとダメなんだ、と
今年はじめて生でかじってみてよくわかった。
ところがこれも、酵母となると発酵の勢いが良い。
プクプク2~3日目に味見したら渋みが消えて、
まろやかな柑橘系のジュースみたいになったんだ。


果物だけでなく、秋はニンジンもいいし
タマネギもまだイキのいいのが手に入る。
ちょうどたくさん仕入れたところだから
試してみるつもり。


色とりどりのビンが並んで
発酵の勢いが良く元気だと
ワクワクしてくるヨ。
酵母仕込みの楽しい季節。
冬をまえに秋の恵みをイロイロと仕込む、
この行為がこんなに楽しいとは!
秋とはそういう季節でもあったんだな~。