ついに自家製酵母パン、ぼろいオーブンでも焼けた



冷蔵庫で復活したリンゴ酵母で試し焼き、
たったの100g の小麦粉で。
すっごく小さいけれど、できたヨ!
ぎゅうっとはしてるけれど、それほど固くなく。
それなりに気泡の入ったキメを持ったパンが。
かむほどに甘くなるパンが。
ちゃんと、パンが焼けた・・・
これはもう、やめられないゾ。うひひ。


この連休にはやってみよう、と
市販のこだま酵母も用意していたけれど、
いきなり自家製リンゴ酵母で試してみた。
イーストパンさえ焼いたことないのにな!


酵母にはまってからというもの、イロイロ情報を物色。
その過程で、、、
自家製酵母のパンにレシピはない、
つまりは、自分で、酵母の状態をみてやってみるしかない、
と感じていたんだよね。


自分はハードパン、大丈夫だし、
というより、むしろ好きだし、と
砂糖は使わなかった。
いきなり、粉と塩と天然酵母
でも、酵母の状態がバッチリではなかったから、
油は入れることにした。
今回はオリーブオイル。


たった100g の小麦粉に1/4カップのリンゴ酵母
塩とオリーブオイルをすこし、
これで、祈りながらこねた。
子が寝たあと、薄暗い台所で。
“ みんな~、ひとつになって、おいしいパンにならないかね~ ”
なんて思いながら。
こねるうちにハイになったりして。


ちっともなめらかにならずに
やっぱりダメかな~、と思ったけれど、
とにかく、できる、できる、と願かけしながら
ヘラヘラ、ニヤニヤ、ときに真剣に、こねた。


途中で子が、こんなときに限ってすぐに目を覚まして泣き出す。
それもケガの功名か。
少し生地をねかせた状態になったので
こねやすくなった。
あまりしつこくこねすぎてもよくないみたいなのだけれど、
なるべくまとまるまでは、と
2、3回、手に水をつけて、伸ばしてはまとめながらこねた。


ひっぱってちぎれたときに
まだ少しブチッ、というぐらいだったけれど、
これ以上はなめらかにできないな、と感じたところでやめた。


今朝、おそるおそるのぞいてみると、、、
ぷっくりしている!
2倍まではいかないが、1.5倍にはふくれていた。


でも、それ以上はふくらみそうにない感じだったから
4つに切ったあとの2次発酵でひと工夫。
アミの上の皿に生地をのせ、下に湯をはったコップをおき、
ぬれ布巾をかぶせた。
いまどきのオーブンだとそういう機能もあるらしいが
なにせ、15年ほど前のオーブンレンジしか持っていないのだ。
ひとり暮らし仕様のね。


4つに切ったうち
ふたつは、転がすように軽くこねてまとめてみた。
それぞれ、クルミとレーズンを少しのせた。
ひとつは、切ったままほとんど触らないぐらいで切れ目をいれ、
中に、冷凍保存していた手前小豆あんをはさんだ。
もうひとつは、ややまるめただけ。


2次発酵でも、とても倍まではふくらまず、
すこしふっくらした程度。
しっとりしたな、というのがはっきりした
1時間ぐらい後でオーブンに入れた。
200度で20分弱ぐらい。
途中、焦げ防止のためホイルをかぶせて。


食べられないほど固くなったり酸っぱかったり、を
覚悟していたのに。
焼けるとは。おいしく食べられるとは!


あんこ入りが一番、食べやすかった。
2次発酵まえ、ほとんど手をいれずにまとめたもの。
転がすようにこねて丸くしたものが
一番、固かった。
どのぐらいの固さかというと、
よくパン屋さんで売っている、
小ぶりの、ミルクパンぐらいのキメで、
それよりもう少し噛みごたえがあるぐらいかな。


好みのパンは、やっぱり自分でつくりたい。
酵母を育てたり味噌をつくって以来、
自分で食べるものは何でも、
できるかぎり自分でつくりたくなってきた。
ほんとうは酵母を仕込む野菜やくだものも
つくれたらいいのになあ。


今日のは、いきなりリンゴ酵母液をつかったが、
もうひとつ、液種からもうひと段階、発酵させる方法も試すつもりで
元種を仕込んでいる。
液と全粒粉と粉をまぜて寝かせて。
丸一日で、2倍以上にふえた!
もう少しねかせてみるつもり。
さて、ふくらむかな~~~。