初動物園

育


１歳３ヶ月でやっと、つたい歩きがオモシロイの季節。
動物園に連れて行ってみた。


さすが連休、スゴイ人いきれ。
空気悪いのニガテ家族、
全員バテ気味で
子の反応も、動物に対してはイマイチ。
サルをみている小学生ぐらいの子が手にしていたテントウムシを
じい～～っと、うらめしそうにみていたり・・・


か～ちゃんは、ひさびさの動物観察に
ちょっと息を吹き返したけれど、
いま、なによりおもしろい生き物はそう、
やっぱり自分の子だ～！　と
再認識するのだった。


カゼをひいたり、天気が悪かったりで
先月はあまり外にゆっくり連れ出してあげられなかった。
今日こそはと、動物園を出たあと
すいている公園の芝生にシートをひろげる。


小高い丘の上なので、気持ち良い風。
若い葉の緑も鮮やかな桜の木が、
光を反射しながらそよそよしていた。


ゴキゲン、大爆発！
くるくるまわりながらシートをなでて陣地確認したあと、
草ちぎりして持ってきたり、
寝転がるか～ちゃんと～ちゃんに乗っかったり。
動物園でなく、夕方のはじまりの風でゴキゲンになるとは。
間違いなく我が子・・・


自分もゆったりと子をながめることができて、
リラックスして風を楽しんだ。
だから余計に子のゴキゲンもよくなる。
そうそう、そうだよね、鏡なんだ。


調子に乗ってそのまま、
とうとう立ちあがった。
手を、相撲の張り手みたいにそうっと前にだして、
バランスとりながら。
満面の笑顔で。


立ちたかったのね。
自分で自分にパチパチしちゃって。


帰ってからも、そのときを思い出すように
同じ姿勢で何度か、確かめるように立ち上がっていた。
パチパチしながらね。


こういうふうに立つのね。
遅かったからね。
10ヶ月で立っていたら、こうじゃなかったよな、きっと。