表示のフシギに



“ 遺伝子組換え大豆は使用しておりません ”
大豆製品というのはいろいろお世話になっているので、
この表示は常日頃よくみかけるものになっている。


食品表示といえば JAS法だが
これがほんとうにわかりにくい。
しかも、『義務』の範囲が曖昧。
法律とか表示とか審査とかそういうものには、
たいていそんなワナがあったりする・・・


もともと、
遺伝子組み換え原料を使用した加工食品は人体にどんな影響を与えるのか、
必要性がどのくらいあるのか、なんていうのも、
日進月歩で研究、調査、議論されていることだ。


かたよった品種の大量生産やらなにやらによって、
土壌の質が変わって、作物がうまく実らなくなって、
安定して大量につくりやすくするためにいろんな手を加えて・・・
なんてどんどん進んでいくなかで出てきた技術だし。


自分のまわりの研究者の友人なんかをみていても、
専門家としてすごく細分化されたなかで仕事をしてるし、
研究者同士のコミュニケーションも大変なのに
一般人に向けてわかりやすく説明、なんて
いろんな意味で、なかなかできないみたい。
で、漏れてきた中途半端な最新情報だけが
ひとり歩きしたりする。


情報も変化しているものなんだよな。
あたりまえなんだけど、
報道や書籍・雑誌やなにかのパンフレットやらを乱暴に読んだり、
ぼーっとしてると、
知らず知らず思いこまされてしまうことがある。


いまは個人でも色々な情報を検索できるし、
自分で考えて決めるしかないけど、
イチイチそんなことやってられないし。
ふつうに生活するなかでも、
“ かたよらない ” って難しい。


『伝える』ことって
もう少し進化しないものかな、なんて思う。