雪のうえ


葉っぱが落ちた冬の森は
熊さんたちも冬眠中で
下草が隠れた木々の間を
奥深く入っていける。

足にちょっと
スノーシューだとか
カンジキだとかの
雪に埋まらない仕組みを
つけたしてね。

ただいま、積雪
1メートルぐらいか。
つまり、そのぐらい
いつもよりも高いところから
植物を観察できたりする。

キツツキが木にあけた穴や
ツル性の植物たち、
そして鳥たちも
よ~くみえるんだ。

木々はもうとっくに
春にひらく花や葉っぱを
冬芽のなかに
準備している。


北国の春といえば
桜よりまず、白い花。
キタコブシが一番だ。
ふさふさの毛に覆われた
黄緑色の芽が
すこ~しぷっくり
してきていたよ。

まだまだ極寒のなかですが。
そんな植物たちをかんじて
雪どけを待つ心は
ちょっぴり
浮きたつんだ。