幻のサツマイモ「太白」との出会いも、地場で



「これ買って、お家で焼こっか。3時のおやつ~。」


最近は、まわりのお姉ちゃんお兄ちゃんたちのマネをして、
「またおいも~?」と、言葉では言う(実際は喜んで食べる)、
ボウズだったのだが。
めずらしく、地場野菜屋でみつけたサツマイモを指して、
買う買うとウルサイ。


地場では、もうほとんどサツマイモはおしまいで、
あんまりおいしくもなくなってきているので、
か~さんは素通りするところだった。


その芋はしかし、見た目からして、いつもの芋とは違った。
そして「太白」という、シンプルながらも存在感のあるシールが貼ってある。
「太白」・・・。
ぼや~ん、もわ~ん、と妄想がひろがった。
地場のサツマイモとしては高めのお値段だったけれども、即購入を決意。
これはぜったいに好みの、実が白っぽい芋に違いない。
ボウズよ、でかしたぞ、と思いながら楽しみに帰った。


焼いてみるとそれは、やっぱり!
すごく薄い色の、キメの細かい芋だった。
そして食べてみるとそれは、やっぱり!
ねばつかないが、ねっとりとした餡のような食感と
上品な甘さで、とっても好みの味。


これは、もしや、干せばおいしいというやつでは・・・。
家で干し芋をつくりたいと、いつか誰かにぼやいたら、
干し芋には、それに向いた品種があるんだよ、
そうじゃないとあんまりおいしくできないよ、と
さとされたことを思いだした。


で、調べてみると。
明治時代からある品種で、いまや幻といわれるさつまいもだとか!
新しい品種に比べて収穫量があまり見込めないし、
形が良くない(そろわない)ために、すたれてしまったらしい。
一時は、絶滅の危機に瀕していたんだって。
秩父のみなさんががんばってつないだことで、
我々でも、出会える状態になったのね。


たしかに、ちょっとおしてつぶしたみたいな形のものだとか、
ずんぐりむっくりしている形のものが多かった。
干し芋用は、一番よく使われるのは、タマユタカという、
ふかしただけだとあんまり甘くないやつだったのね。
でもやっぱり、太白も、干しても良いらしい。


秋口あたりはホクホク系が食べたくなるけれども、
今はこのしっとりかつさっぱりした感じ、たまらなかったよ~。
ありがとう!!
芋レベルがまた上がったよ!(笑)
もしも家に畑を導入することができたならば、
ぜったいに育てるぞお~。
待ってろよ!ふっふっふ・・・。



しかし。
なんでそんな品種の芋まであるのか、
おそるべし、我が家付近の地場野菜事情・・・。
これがあるから離れがたくなっているところもあったりしてネ。