ぜんぜん怒ってなかった

寝る前のこと。


おもちゃのカゴを乱暴にポイッとやって、中身が散乱。
「ああ~!ポイッ、はないでしょう~」と
ちょっとせめるような口調になったら、
ボウズ、うーっ、とこらえるように顔を赤くして、
涙をぽとぽとおとした。


昨日は、ゴハンのときにも、一度おなじように泣いてさ。
抱っこしたんだ。
おちゃわん持って口につけたのによそ見でふざけ、
納豆ゴハンがぽろぽろこぼれた。
「ほら~、みないと!」って、
ちょっとだけ早口で言っただけだった。


あれあれあれ・・・、という感じ。
抱っこしながら、怒ってごめんね、でもね、と、
か~さんの気持ちとして、ていねいに言い直した。
そうしたらすぐうなずいて笑ったけれど。


そうか、しばらく、ぜんぜん怒ってなかったな、と思いだしたよ。
「はやく~!」なんてのも、なかった。
「きゃあ~、ちこくしちゃう~、電車まてまてー」
ってなことは、あるけれど。
と~さんにグチったことも、あったけれど。


縮こまりがちなボウズが、せっかく、
のびのびと園生活を送りはじめたから、
余計なストレスがかからないよう、
集中していたんだよね。
だからくたびれることもあったんだけれど、
イライラしてカッとするとか、
家事をヤル気が失せることなどはなかった。
くたびれるのはカラダが慣れないから仕方なし、
今はそういうときだから、と深呼吸して、
ふーっと落ち着いて物事にあたるようになっていたのね。


ボウズと一緒に寝て、無理なおでかけもしないで、
ときには、弁当用の買物すら省略することにして、
あるもので工夫する日々。


ボウズの園慣れっぷりには、
か~さんのその姿勢も、大きかったのかもしれないね。


たとえば、眠いけどはやく返事しなくちゃ、なんて、
気になる用事のメールを処理しようと夜中作業したら、
ぎゃーっと泣いて起きたり、トイレに起きたり。
落ち着いていたはずの寝息が、グズグズ苦しそうになったり。
1歳ぐらいまでの夜を思い出す感じだった。


昨日は、保護者会のための、長い保育の翌日。
久しぶりに、朝までにパンツを二回濡らした夜のあとだった。



やっぱり、大事にじっくりすごそうね、と寝顔に。
それが、か~さんのためにもなっているんだよね。