母から離れた子たちにビックリ

2~4歳ぐらいの、まだ幼稚園に行く前の子たちでも、そうなのだ。
ちょっとビックリした。
いや、かなり、ドキッとした。


親子遊び教室で、少しの間、
おかあさんたちと離れ、
先生ふたりと子たちだけで
遊ぶ時間があったんだ。
ボウズは離れられないので、
か~さんは子どもチームについて行った。
ほかに、あと数組、離れられないペアのお母さんも一緒。
それって、ぜんぶ男の子で、しかも、
ボウズも含め、月齢も上の方の子ばかりなんだけどさ・・・。


大人ひとりに対して、子が4人ぐらいの割合だったかな。
低木のトンネルをくぐったり、公園の小川を渡ったり、
という散歩コースも含まれていたから、
自分も、片手はボウズにとられながら、
他の子を助けたり、声をかけたりした。


あやうい足どりでもパタパタと進んで行っちゃう2歳児や、
拾ったドングリを、ぜ~んぶていねいに並べないと気がすまない子とか、
短い時間でも、そりゃあイロイロなことがあった。


落ち葉のかけ合いがはじまると、
4歳児を中心に盛り上がり、
先生は囲まれて、砂まみれの葉っぱを
容赦なく、ぶちまけられて。


いつもはおとなしめの、
お母さんと離れるのも “ ウッカリ ” しちゃった、
というような子も、
その落ち葉かけがはじまると大はしゃぎ。
だんだん熱がこもってくると、
先生を直接、バ~ン、とたたいたりもしはじめた。


そのときの表情が、ちょっと忘れられなかった。
思いっきり力を出せるのが快感、というふうで、
知らなかった世界に気づいちゃったみたいな様子で、
ほおを紅潮させて興奮してさあ。
わあ、これきっと、お母さんもみたことない姿だ、と思ったんだよね。


「おか~さんとこに戻りたぃ。」と訴えながらも、
少し上の子が走り出すのをみて、
押さえきれずに笑って後をついていく子もいた。
その走りっぷりが、お母さんと一緒のときより、
うんと早くなっているように見えたりして。
そのほかの子たちも、それぞれに個性を発揮しながら、
ふだんの教室とは違う様子をみせていた。


お母さんと離れると、いつもとちょっと違う姿になる子が、
ひとりやふたりじゃない感じだったんだ。
もうすでに、場の空気にあわせて
自分をおさえたり、「ふるまって」みたり、
たぶん、そういうことがあるんだなあ、と
実感してしまったよ。


ほんのわずかな時間だったけれど、
単純に楽しかったし、意外な学びの場にもなってしまった。
このぐらいの劇的変化時代の子たちと遊ぶのは、オモシロイ。