流れのなかで



指圧するときに、
ブチブチと筋肉をちぎるように押してしまうのでなく、
流れを途切れさせないよう、一定の圧で、
呼吸にあわせてじっくり押さえる、
という話をきいた。


いままでにも、きいたり、読んだり、
してきたことだったかもしれないけれど、
そのあとず~っと心に残っていたんだ。


流れのなかにある、とみていくと。
思いの固まりもほぐれるなあ、と、思って。




ほんのささいな日常のできごとも、
未来へつづく種だったり、
肥料だったり、恵みの雨だったりする。


つながっているのを忘れて、
ブチブチとちぎってとらえるから、
もどかしくなったり不安になったりして、
余計なエネルギーを使うことになるのだ。


自然と向きあっているときには、
それが体感できて、心身が勝手にひらいていくから、
心地良いのだ。


自己責任で、自己管理で・・・なんて、
内から感じたわけではない理論を頭から入れて、
潜在意識のほうにもきっと影響しちゃって、
無意識で、そういう考え方優先で動こうとしてきていたとしたら。
そこから抜け出すのには、
くりかえし、くりかえし、
自分だけの流れを意識しないとね。


そういう気づきは、これまでにもあったかもしれないが、
いまの流れで、またあらためて感じたこと、
それを大事にして、その視点で、いまをみつめなおすと、
ほんのささいなことも、つながっているように感じられる。


そうすると、そのできごとにまつわる
なにか「めんどう」みたいな付随のできごとにも、
必然だなぁという納得と、心身の余裕がうまれる。


自分の流れと、自分をとりまく流れとは、ともに、
過去から流れて、未来へつづいている。
いまは、そのなかにある。