みんなで育てたい



数ヶ月ぶりの母子2組で、家の中で遊んだら、
またしても、子達の様子はまるで変わっていた。


よく一緒に行動する仲間内で一番おチビさん、
1歳半すぎの男の子の成長に、
ちょっと涙目になりそうなぐらい
じんわり、ドキドキさせられた。
産まれて半年も経たないころに出会って、
ずっと成長をみてきた。
我がボウズのときとは違って、
余裕をもってみることができるから、
その成長っぷり、もっとはっきり感じられるんだ。



3歳半のボウズと、遊べるようになっている。
話に夢中になって、母達がちょっと
ふたりの姿を忘れることも
できるようになっていた。
いつのまにか。


自分の遊んでいるものを欲しがるチビさんに、
ボウズは、「はい、どうぞ」を
自らできるようになっていたし、
チビさんは、はやく一緒にやりたくてウズウズし、
あこがれるようにキラキラおめめでじっとみつめながら、
ちょっと待っていることもできるようになっていた。


その勢いが余ってボウズの服をつかんだりしちゃうと、
ボウズはたちまち取り乱すんだけど(笑)、
その様子にも、立ち直り方にも、やっぱり、
自分より小さな人への愛のようなものが
感じられるようになってきたよ。


それぞれ、バラバラの幼稚園に行ったりしたら、
こんなふうに遊ぶこともなかなかできなくなっちゃうのかな、
と思ったら、とても、もったいない気がした。


住んでいる地域で、複数の家族で子達を見合うこと、
丸ごとみんなで育てるということ…、
そういうことが、ぶちっ、と途切れちゃっているんだよね。
人の育ちとして、そのほうが自然なんだよなあ、と、
最近また良く感じるんだ。



複数の大人達の、あたたかい囲いの中で、
好奇心の芽をおさえず、おおらかに、育てられたなら。
“ お母さんのためのリラックス講座 ” だとか、
“ 遊び方講座 ” みたいなものなんか、
いらないよなあ、とも思っちゃった。


これからまた子達は自我がどんどん出てきて、
合う合わない、ということもでてくるだろうけれど、
兄弟みたいな、…だけど、血にしばられない関係、
ゆるくでも、ほそくでも、つなげていけるといいのになあ。
自分自身が幼少時、引越ばかりで、
いわゆる幼なじみという仲間がいなかったから、
孤独な、核家族の母子という環境で育ったから、
余計にそう思うのかもしれないけれどネ。