雲の切れ目からの日食


天気が悪かったから、日食メガネいらなかったよ!
良かった、買えなくて(笑)。



ものすごく現実的な夢をみると~さんが、
家のすぐ近くの、ローカルな書店に、
付録に日食メガネがついている雑誌が山積みで残っていた、
という夢をみたらしくてさ。
わあ、けっこうありがちかも、ということで、
念のため開店と同時にのぞいてみたけど、
やっぱりなかったんだよね(笑)。


しかし。雲はものすごく厚かったからね。
家にあったセロファン3色を何重にもかさねて、
厚紙くりぬいたところに貼付けて、即席日食メガネを作成。


と~さんがつくってくれたピンホール観察機は
曇りすぎていて使えなかったからさあ。
肉眼でもみちゃったけどね。
銀色の小さな虫がたくさん、くるくるまわるのが
後のオマケについてきちゃったからね。
さすがに1回でやめたよ・・・。


黒い下敷きも、今はダメ、ということらしいから、
ボウズよ、後で目がどうにかなったら、
今日のせいも、ちょっとはあるかも。
ふざけた両親でゴメンよ!(笑)
なんて、笑っているけどさ。
情報をみても、どのぐらい、悪いのか、さっぱりわからないけれど。
笑えることと、笑えないことの差って、相当あいまいだよね。
けっこう、そんなふうに、感覚で決めていることがあるんだよね。
現在の科学でわかっていることと、わからないことの間で。
同じぐらい、程度が計れないことで、
笑わずに、マジメに怖がっていることだってあるのにねえ。
……なんていうことも、はじっこのほうで、思いつつ。



この、雲の切れ間からの日食、覚えがあったね。
小学生だった。
夏休みの、プールの時間だった。
プールサイドで、肉眼で、みたよ。
はっきり覚えている。
映像が浮かびあがるぐらいに。
その風景以外の状況は、さっぱり覚えていないけれど。


雲がどんどん流れる中から、
欠けた太陽がのぞいて、
一瞬、とてもまぶしくて、
その一瞬、プールサイドの自分を、
すごい濃さで思いだした。
その頃の自分の姿は、思いだすとき、
いつも同じような表情と、たたずまいだ。
そのことが、一番不思議な感覚だった。
過去も未来も、ぐる~んと、つながっているような。



ボウズは、どのぐらい、覚えているんだろう。
はしゃぎまわってメガネつくって、
テレビの映像とベランダからみる実際の風景、
行ったり来たりして大騒ぎした日のことを。