自分より弱いもの、という意識が???



おにいちゃんぶりたいお年頃・・・は、
いつのまにやら過ぎ去り、
ほんとうにおにいちゃんになってきたのかも、
そんな言動がちらほら…の最近。


内弁慶のボウズと反対に、
外に向かうエネルギーがはなやかなタイプの、
好奇心旺盛まっさかりの2歳年下の子に、
昨日は、今までとちょっと違う態度をみせていた。


そのパワーに押され、内心ビクビクなあまりに、
自分の持ち物はガッチリ囲いこんで、
「来ないで」波をとばしまくっていたボウズ。
ときには、手で乱暴に払いのけることもあった。


半年ぐらい前だったろうか、
「○○ちゃん、おもちゃなんでも食べちゃうんだよ。
 ・・・こわぃ。」
と、と~さんにつぶやき、最後のひとことをもらしたあと、
“ ハッ、しまった ” という感じで、
エヘエヘ頭をかいておどけていたことがあったんだ、実は。
うふふ。
と~さんか~さんは、爆笑をこらえきれず、
最後はみんなで、かわいたつくり笑い大会みたいに
なっちゃったんだけど。


そのくせ、階段を登るところに手をかそうとしたり、
一緒にいて姿がみえなくなると、
「あれ、○○ちゃん、どこいった?」なんてさがしたり。
けっこう、家での話にも出ていた。


それが昨日は、まだ警戒はするものの、
「これならいいよ」と、
ひとつふたつ自分の確保したおもちゃから渡してみる、
なんていう手を、使えるようになっていた。


ひとまず、すぐわめいたり、押しのけたり、
泣いたりはしなくなった。
回避方法をひとつ覚えたという、反射的な行動という感じではなく、
それなりに何か思うところがある様子。


ちょっと前に、一番ウマの合っている年下の子と、
じっくりゆっくりペースで、おもちゃの取り合いを味わった、
そんな機会があったからだろうか。
自分が力づくで奪ったあと、泣いちゃったその子を、
じっとみつめて、物思う瞳してさ。
「パッ、ってやっちゃった。」と下向いて。
そのあと、ひとり、離れた場所に行って、
肩で息ついて、顔をつくりなおして、
「どっちがいい?」なんて聞いたりしていたんだよね。


3歳半・・・微妙に、もしかして、
相手の立場に立つという視点を、
獲得しはじめたのだろうか!?


下の子同士が取り合いになって騒ぐ様子を横目でみて、
「たくさんあるから一緒に使えばいいんだよ」なんて捨てゼリフをしながら、
自分は涼しげに脇を通り抜けたりしちゃってさ。
その言いっぷりも、どうも、
お母さん達のオウム返しをしているだけではなさそう。


ちょっとか~さん、ドキドキしてみていたよ。
下の子たちの自己主張の成長っぷりにもね。
あ、ちょっと前のボウズたちみたい、と。
関わり合って覚えていく姿に、なにか、励まされたんだ。


ま、屋内で3時間ほどそんな調子だったし、
自分以外はみんなオッパイ飲んでひと息入れたりする中、
泣きわめくこともなく過ごしたあとには、
やっぱり我慢の限界がきたんだけど。


帰りがけにプチッときて、疲れもドッと出たらしく、
「まだ赤ちゃんになりたい。
 ベビーカーもっと乗りたかったなあ。」なんてさ。
しぶしぶ歩きながらも、ブチブチグズグズ言っていた。


で、めでたく、ほんとうにベビーカーに乗せてもらっちゃって、
キラキラ、うれしさを爆発させていたんだけどねぇ。
そのうれし顔といったら!


行ったり来たりしながらも、やっぱりまたちょっと、節目だね、こりゃ。