偶然の再会で赤ちゃんに浄化してもらう
なじみの自然食品店の店先で
突然名前を呼ばれる。
久しぶりで、一度か二度しか会ったことがなくて、
その赤子連れの人は、しばらく誰だかわからなかった。
自分がスタッフをしていた、
とある育児の集いに来てくれた人だった。
買い物が終わるまでたっぷり、
赤子を抱きながら待っていてくれて、
そのあと少し話をした。
ちょうど悩みがあって気になっていたのに、
つい最近の、その集いに、参加できなかったとのこと。
全然、その店に行くつもりではなかった。
別の場所にいて、ふと、セール日なのを思い出して回り道して行ったんだ。
その店には、集いのチラシも置いてもらっている。
なんという、必然という偶然!
呼ばれちゃったみたい。
悩み解決に役立つ専門家の連絡先も、
手帳にメモしてあったのが、すんなりみつかった。
あれよあれよ…。
なんだか、自分の役割だとかなんて、
難しく考えなくてもそんなもんかな、というか。
う~ん、うまく言葉にならないな。
やっぱり、風通しをよくしておけば勝手に流れ着く、
必要なことは勝手に流れてくる、
心構えだけ決めて、あとはこだわらずにいたいものだ、
なんて思ったりして。
帰りのバスでグズるその赤子は、
ボウズとふたりがかりであやし、
これがまた、大ウケの笑顔をみせてくれて、
こちょこちょと触れたりしていたら、
なんだか自分がキレイになった気がしたよ。
ありがたかったなぁ。
自分がまだまだ、不要なこだわりでいっぱいだと
教えられちゃった。
これだけで、今まで生きていたかいがあった気が。
大げさだけど! いいんだ、大げさでもなんでも。