母子分離1段完了



長靴はいて、自分の傘を持って、大雨の中でも
ゴキゲンに鼻歌をうたうボウズと歩きながら、
すっかり「他の人」になったなぁ、と思った。


「肌身離さず」というふうだったのが、
そのつながりの元がわからなくなるような
不思議な感覚を覚えるのも、一瞬ではなくなってきた。
なんでこの人と一緒にいるんだっけ、
どこからきたんだろう、みたいな。


卒乳から5ヶ月か、もう少しで半年だ。
どこに連れ出しても自力で歩きとおし、
眠くなっても抱っこしないから、
抱っこの機会もガクッと減った。
まだたまに自分から抱きついてきてくれるけれど、
いつまでなんだろう。


ああ、他人だな、とはじめて離れてみた感じがしたのは
いつの頃だったっけなあ。


この連休中、山では、急坂やちょっとした崖を
木につかまりながら進むことも覚え、
お絵描きも大胆になり、
絵本をひとりで勝手に読んだり、
ゴッコ遊びの工夫も、ボール遊びも、
また段違いに成長した。


誰から吸収したのか、もともと持っている性質なのか、
いきなりリズムつけてヘンな顔をしたり、ポーズをとったり、
ボケることも大得意なんだけれどさ…。
ついにとうとう、か~さんと一緒に、「あうん」の呼吸で、
同じテーマのポーズを同時にキメることができるようにもなったよ(笑)。
おかげでやたらとふざけた写真も増え、
「自然な様子がぜんぜん撮れない!」と、と~さんのボヤキ。


他人とのコンビみたいな関係が
楽しくておもしろくてうれしいよ。
笑いも増えた。
自分とはまったく違う人間として、
ますます境界はハッキリ意識しないとなあ。
か~さん修行も、次の段階じゃなくて、
次の学校へ、って感じだなあ。