そして平和ボケも悪くない



「あわやパニック」で、色々と思うところのあった夜のこと。
さしあたって、やっぱり宅配で備蓄しとくか、と
米やら、保存食料やらのカタログや連絡先をかきあつめると…。


だんだん、ワクワクしてきた自分が心底おかしかった!
一転して昨日は、ミーハー面で過ごし、
家族に笑いがたえない1日となった。


久々の、特別なパン屋さんの案内も一緒に出てきて、
みつかったついでに、(なんのついでだ!?)
来週の母の日でもめがけて好きなもの頼んじゃお~っと
別の方向に向かって真剣になったりして。


「パンなんて、唾とか、かかりまくってるから
 最もアブナイ部類だよねぇ(笑)」
なんて、相方からのツッコミも入ったりして…。



20代ぐらいの自分だったら、
そんな平和な自分がダメな気がしちゃって
落ち込んだりしていたかもしれないなぁ、と思った。
もっと「意味のある」仕事をしなくちゃ、とかさあ!


なんだかんだいって物に不自由することなく、
浮かれた時代に安全な日本で思春期をすごした自分が、
いきなり危機感をもってサバイバル人生を送るほうが不自然。
不自然から出るのは、無理の残骸のネガティブエネルギーだ。


子達の未来を思って真剣になるのも、
どのパンを頼むかで真剣になるのも、
どちらも本当の自分。
そして誰もが、そういう、いくつもの面を持っている。


社会だとか他人のことだとか、まわりの何かよりも、
まずはそういう自分を受け入れるところから
世界はひろがってゆく。