初似顔絵は真横から



ボウズ、はっきりソレとわかるぐらいの
人の顔をはじめて描いた。


と~さんが描くのをみていて、感じ入ったらしく、
「これ、と~さんのかお!」とか~さんに報告して、
その場で「ここにぶつぶつあるんだ」と
ほおに点をひとつ入れてさ。


またそれを、「と~さんにみせるね!!」と
持ち帰ったと思ったら、自分でも描きはじめた。


おもしろいのが、横向きだったということ。
と~さんが描くところを、90度、横からみていたんだ。
同じその位置に座って、と~さん側が正面になるような角度で描いた。


そのあと、別の紙にまた描かせようとしても
ダメだったんだ~。
ふざけちゃったのもあったけど。


そういうふうに、人の動きをコピーすることができるんだねぇ。
物の見方がやっぱり、カラダ本位なんだなあ、と
と~さんか~さんは興奮しちゃったよ。


ボウズも、描けたことはうれしかったみたいで、
そのあとに記念写真を撮ろうとしたら
りりしいよそ行き顔で、しっかりポーズをとっていた。
ふふふ…。


そんなボウズが、今、
どういうふうにヒトとしての行動を修得しているのか、
うかがいしれた出来事だったよ。