桜は特別



同じ名目、同じ場所で一年ぶりの桜の花たちに会ってきた。
昨年は散ってゆく頃、今年は咲きはじめで、
やや様相がちがったけれど。


入口の風景を目にしたときから、
かたわらのボウズの手を感じながら、
昨年との違い、また変わっていないこと、
それらが、言葉ではなく、カラダの中でポツポツと泡のように
浮かんでは消えてゆく感じだった。


なかなかたどりつけず、着いたらついたで、
話しておかなくてはならないことがたくさんあって
ゆっくり味わうどころじゃなかったのだけれど…


その、なかなかたどりつけないという状況ながら
けっきょくやっぱり行くことになった、
その流れも含めて、また今の自分を感じる機会になった。


桜の季節は、特別。
桜の花の色・形・香り・たたずまい……
それらに誘われる何かがあるよね。
何にでも、あるけれど、
桜は、なにか特別。
なにか、って、言葉にならないんだけど!