すべてお見通し



オーママ(実母)宅にて
ここ数ヶ月の総まとめのような一日。
導き手はやはり、3歳の息子で、
彼には何も隠せないと思った。


詮索するわけでも、いちいち口をはさむわけでもなく、
ただ黙って、意を汲み取って、
そうなるように、偶然のように、
ちょっとしたコトを起こして
場に展開をもたらすんだもの。


3人で梅の咲く公園を歩き、
帰って水を飲んだ後にコロンと転がって
ボウズは小1時間昼寝をした。
その間にか~さんはカラダほぐし。
用事を済ませようとせずにゆったり、
瞑想や深呼吸をしながら。


つい昨日出会ったばかりの方法が
ストン、と自分の中に落ち、
こわばった腰があっという間にほぐれた。
自分で自分に手をあてる感覚がツボにはまり、
思い…というか、ビジョンのようなものが
つぎつぎに浮かんできて、
まさしく瞑想という状態だったんだ。


昨日は、こわばった腰をかかえて、
実母とも、実家とも、うまく折り合えなかった。
同じ部屋の中にいるのに、
自分との間のみえないものが、
ねじれたり、磁石のように反発しあって
近くても混ざり合えない感じ?
自分自身もねじれたまま、
肩や後頭部にざわついた緊張感があって。
からみついたヒモがほどけなくて
イライラしたり力が入ったりするときのように…。


それが、じんわり抜けて、
急に遠くまで見渡せるようになった。
そんなイメージ。


別れるときにまた、ひとつコトが起こって、
またいくつかの感情がわいて、
それが波のようにひいて。
ふと気づくと、子の視線があった。
その表情は、ちょっと忘れられないな。


おフロで汗を流した後、布団の中で、
自分のカラダの気になるところに手をあてていた。
隣では、と~さんによる寝かしつけ。


プロに手をあててもらったときのように、
いや、もしかしたらそれ以上に、
あっという間に温かさが感じられ、
またビジョンが…昼間以上に
グラグラするほど次々にわいて、
なんともいえず、心地よかった。
気持ちよかった、というより、
なんだか、どこまでもひろがっていくような?


なんだなんだ、この感じは、
と思いながら手をあてる場所を変えているうちに、
と~さん、ついに寝かしつけ成功。
か~さんは、まったく何もしなかった。
はじめてだ。


またしてもボウズにしてやられた。
過去も、未来も、時間も、空間も、
なんだかどこまでも広がって
うねっているような、
不思議な感覚のなかにいたなあ。
ま、ちょっと大げさだけどね。
そしてたぶん、わかった、というようなことも
たくさんあるんだけれど、
そのわかった、が、何かの形になるか、
わかりやすい言葉で説明できるようになるか、
できたとしてもそれがいつになるか、
さっぱりわからない。
そして、明日まで覚えていないかもしれない。


ただ、ねじれたカラダと心がしっくりきて、
そうすると、まわりのすべてと
今ここに、やさしく一緒にいられるような、
そんな気分を一瞬でも味わえたことだけは確か。


なんだったんだろう、今日という日は。
そして、そんな時を持ってきたのはボウズだ。
間違いなく!
3歳までに一生ぶんの親孝行はすんでいる、
という、よく言われる文句を思いだしたよ。