ほかの誰でもない



自分以外の何かになろうとすることが
もっとも良くない。


親になったり役がついたりすると特に、
子のために、だとか、団体のために、だとか、
急に家族や集団を意識しすぎて
別の何かになろうとしてしまったりしがち。


しかし、自分以外の人には
どうやってもなれないのだ。
無理になろうとしたって、
ボロがでるのだ。


親としてそういう態度をとったとすると
「あなた(子)のために、<我慢して>こうしている」という、
『我慢して』の部分をとりつくろってしまって、
自分に対してもごまかしてしまったりして、
芯がなくなっちゃうんだよね。
これが無自覚でおこりがち。


無自覚でも、もっともヒドイのが
いい人になって、なんとかやれている場合。
わかりやすければ、子は、反抗するなどの行動に移せる。
が、わかりにくいと、自分を責めちゃう。


何か別のものになろうとしていても、
自覚してやっているのならばいいのだ。
そして、子にも、まわりの人にも、
それを隠さないのならば。


自分をみつめもせず、柔軟で素直な人に、
上から押さえつけるような位置から向う、
このことほど悪いことはないと思う。
こういう目にあうと、知らずに
繰り返したりもしてしまうものだ。


部活のいわゆる「シメ」だとか、
簡単なところで思いだすことも
た~~くさんある。
すごく嫌だった。
愚痴を言って、批判していたはずなのに
立場が変わると同じことをする、
そんな場に居合わせるのが。


そう思いつつも、その場をどうしていいか、と、
若いときは突発的な行動に出て
自滅したりもしていたけれど…。


親になったからには、
何が何でも繰り返したくないのだ。
大人として、自滅するような行動も
とりたくないのだ。


修行、修行、まだまだ修行の育児道よ。