住みたい家、じんとくる暮らし、核家族では…
いわむらかずおさんの絵本、「14ひき」シリーズに
一家ではまっている。
自分としては、ひさびさにどっぷりはまっている。
おじいさん、おばあさんから、10ひきの子ねずみたちまで
14人の大家族で、森の大きな木の中の家で、
季節のうつろいに沿ったやさしい暮らしをしているお話。
誰にも、生活の中に役割があって、
ただただ、毎日の暮らしがあるばかり、
それが美しい、というような世界。
その14ひきの、木の家が、自分の住みたい家だなあ、と
みるたびにうっとりしていたんだけれど、
そんな家で暮らすのは、核家族には合わないんだ、どう考えても。
暮らしぶりもね…。
なんでも自分達で育てたり採ってきたものを使って、
手づくりでていねいに暮らしていくには
日中、母子だけ~、なんて生活ではとうてい無理なこと。
とくに都会ぐらしで、そんなこと目指そうものならば
かえって不自然なことになってしまう。
そのためにどこかぎくしゃくしたり、
つらくなったりするかもしれない。
食べるものまで自分達でつくって暮らすことが
そうそう、甘いことではないことは
さすがに想像がついているけれど、
それが受け継がれているものならば、
そういうものだとして生きるならば、
必要以上につらいもにはならないだろう。
ただ生活するだけ、それが、どれだけ豊かなものか、
わざわざ確認しなくても
身にしみついて、疑問にもならないような…。
育児をしていると、受け継がれなかったものを
たくさん、思いだす。
そうだなあ…
今の自分だったら、せめて、台所だけでも、
子も含めてみんなで作業できるような場に
できるといいかな。
既成の家だと、なかなかそんな間取りには
あたらないんだけどね、これが!