遊びもつくるほうがたのしい



咳き込むボウズと室内遊びがつづく。
電車攻撃を避けるために視点を変えねば…と思い立つ。


か~ちゃんはロクに散歩にも出られず
カラダがウズウズしているので
せめて手を動かしたい。
いつもならつい料理に走るところだが
と~ちゃんもいない土曜、
たまには簡単ゴハンですませたい気分…。


そこで、切り絵師に変身することにした。
さいきん夢中になって時間が短いと感じる親子教室を思いだして。
家でもあれをやればいいのに、いつも同じパターンになっていたな、と。


厚紙とハサミだけでいいからお絵描きや粘土より簡単。
ボウズもハサミ大好きだから、
うっかりか~ちゃんが夢中になっても
勝手にチョキチョキやって間が持つしね~。


で、やっぱり、つくらされたのはバスだったんだけれど。
もう断然、既成のおもちゃで遊ぶより楽しい。
時のたつのがはやいはやい!


まずバス本体をつくって渡したら、
アレがない、コレつくれ、と要求もどんどんくるし
物語がひろがっていくからね。
はいよ、オニギリね、なんてチョキチョキやって
マジックでごま塩つけたりしはじめたら
もうとまらない~。


カバンを切ったら切目も入れて、そこに
オニギリしまえるようにしたりしてさ。
それがウケて、ふたりで夢中になれば
ボウズの目もどんどんキラキラしてきて。


紙とハサミがあれば、なんだってつくれるもんね。
おお、これこれ、自分が遊んで楽しい感覚はこれだ、
と本格的に遊びスイッチ入ったよ。


そういうふうに遊べば、その後おフロにさそうのも
いつもよりずっとスムース。
おフロにもぜんぶ持って行く、とボウズが
ちいさな手で切ったものをかき集めて脱衣所まで。
紙は濡れるとダメだ、っていうのも
このさい体験して覚えればいいか、と思ったけど、
「これは濡れちゃうとこわれちゃうからね」と言ってみたら
案外あっさり、「そう? そうか。」とひいた。
もうわかっているのかも。


まあ、ふつうの既成のおもちゃで遊んでもすぐ飽きちゃう、
それで正解だよね~!
自分の感覚にしたがっていいのだ、と思ったよ。
なかなか飽きない、想像力次第でいろいろ遊べる、という
すばらしいおもちゃもあるにはあるみたいだけど。
それよりもやっぱり、自分で遊びたいものをつくるところから、
それが一番いいね。