期待にこたえる



「か~さん、気持ちよかったよ~
 つきあってくれてありがとう。」


リラックスタイムにつきあわせたボウズに
終わってから何度もそう声をかけた。
ちょっと退屈だったり、か~さんが注目してくれなかった
か~さんのための時間が、悪いものではないという刷り込みで。


言わなくても雰囲気で察知もしているだろうけれど
やっぱり、伝えることも大事だと思うのだ。
今となっては。


そうしたら、夕ご飯を食べてからの遊びのとき、
ふいに、か~さんの肩やら背中をナデナデしはじめた。
「か~さん、気持ちいい?」といって、
最後には、どこかから紙をひっぱりだしてきて
「はい、カードをどうぞ。」と
感想を書いたりしていたところまで再現したんだ。


たった1回みたことの正確な再現力にも驚いたけれど。


子は、母の期待に答えようとする生き物なんだ・・・
ということを実感してしまった。
喜んでもらいたい、愛してもらいたい、と動くんだ。


子に集中しすぎてはいけない。
ほんとうに、自分を生きなくてはダメだ。