つっぷして



駅の改札を出て駅ビルに向う渡り廊下のような広場で。
地べたに這いつくばってジタバタ。
そこいらじゅうに響き渡る大声で泣きわめく・・・


ついにそんなときがきたよ~。
身近なところでは、我が相方、と~ちゃんと
実の弟が、やっぱりそうだったらしい。
けっこうしつこく訴えつづけるのだ。
途中からは、理由なんてないと思う。
ヤケというか。


「だっちょ!」
親子遊びに向う朝。
改札を出たらすぐにそう言うんだ。
もう今日は歩いてもらおう、と腹に決めたか~ちゃん。
時間の余裕も持って出ておいたしね。


「疲れちゃった? じゃあさ、
 歩けるようになるまで待っているよ」
と隣にしゃがみ込み。
「あっち行く! だ~~っちょして行く!」
「抱っこなら帰るよ。みんなと遊ばないで帰る?」
「行く! 遊びたい! あ~そ~ぶ~!」
「じゃあ歩いて行こうよ。」
数歩歩いて、
「かあさん! だっちょ~。」


そんなやりとりを数回繰り返した後、
わ~~っとなって、地団駄ふみはじめたと思ったら
ついに転がってバタバタしはじめたんだ。


それからしばらくは、興奮がおさまるのを待つばかり。
どうせ触ったって怒られるのだ。
周囲のちょっとイタイ視線は気にしない・・・


しばらくしてわめき疲れると、
「ええと、なんだったっけな?」というふうに
ケロッと笑ったりするのだ。


今回は、なるべく無の境地を意識して
ただ側にいて待ってみたら
か~ちゃん、ようやく主導権にぎれたよ。
その後、会場の公園まで歩いてもらった。


もっと図太くならなくては~。
そして、感情を手放した行動の訓練だあ。