偶然という贈り物



子が産まれてから、子の都合で移動したり
予定を決めたりすることが多くなって、
時間の使い方に関して
これまでとは違う見方もできるようになった。


乳幼児との生活では、自分以外の軸を中心にして行動することが日常。
いちばん鍛えられるのは、そこかもな。
生き物を扱う仕事をしている人は
育児でなくとも、体験できることだろうな。


だいたい、自分で調べて決めた予定通りに事は運ぶ、
または、そういうふうに自己管理しなければならない・・・


そんなふうな思い込みが
想像以上に根づいてしまっているって思った。
この日本で、わりと都会で過ごして来たこともあるし。


それに慣れると、ちょっと電車が時間通りに来なかったぐらいで
気持ちがザワついてしまったりするんだよね。
判断力や、いろいろな感覚も鈍くなっちゃうって思う。


今日は、ものすごいタイミングで
とくに意識していなかった優しい時間に出会えたんだ。
疲れが出ていた今週だったから、ほんの短いひとときでも
だいぶん気持ちがやわらかくなってありがたかった。
そのタイミングは、やっぱり、子にあわせて動いたからなんだ。
そういうことが多くなった。
気づくようになっただけなのかもしれないけれど。
ありがたいと思えるようになったし、
隙間に効率よく予定を入れよう、なんて欲張ったり
もがいたりもしなくなってきた。


今に集中する、って、よく言われる事。
それだけじゃ何ぞや?! って感じだけれど
思い通りにはいかないことを前提にする、ってことかなあ。
だから、逆に、思った通りにもなるんだ。
流れに沿って動きながら、気になることには注意を向けていると
無理のない範囲での “ 気づき ” が多くなることは確かだからね。


う~ん、まだあんまりうまく言葉にできないなあ。
まだまだまだ、思う通りに行かない、とあせることも多いからな。