おなじ絵本、『いやだいやだ』で



せなけいこさんのベストセラー『いやだいやだ』に関して
『週間文春』のコラムで宮藤官九郎氏がコメントしていた。


自分も
『いやだいやだ』『にんじん』『ねないこだれだ』『もじゃもじゃ』、
セットで出産祝いにいただき、
他の絵本にくらべて強い印象を持ったんだ。
でも、その印象が違う!


子はこの絵本で、すっかり “ ニンジン ” という言葉を覚えた。
『もじゃもじゃ』の植木屋さんの絵も大好き。
いまでもいろいろ、お世話になっている。


シンプルだけれど色鮮やかなちぎり絵
とても目をひかれるんだよね。
でも、『にんじん』なんか、ちょっと説教臭い感じがして
実は話は好きじゃないと思っていた。
ねないこだれだ』なんておばけになってとんでいっちゃうし
『いやだいやだ』も、なんかおどろおどろしかったりして。


それをさすが宮藤官九郎氏は、『斬新』と言うんだ。
オチがない、と。
たしかに、絵本ってけっこう、しゃんしゃん、とオチがあるもんだ。
で、後味の悪さに自分でオチをつけたら子にバカ受け、という話だった。


そこで軽く、こっちが「が~ん!」とオチた(笑)。
ああ、なんと自分とは心のせまい・・・
というか、否定的なナマイキな見方をしていたなあ、と。
絵本やオモチャに対して、斜に構えてはいなかったか!? と反省。
もとの仕事柄か・・・変なクセは抜かなくては。


なんでも、良かった探しをするほうが自分も楽しい。
もちろん子にだって、そのほうが良い影響があるだろうし
なんといっても、ふたりで楽しむのが一番だもんね。


そう、でも、気になるからなんだよね。
説教くさいなあ、なんて文句つけつつ、
何度も見返していたんだ、この絵本。
おかげで気づけた、せなさんにも、宮藤氏にも感謝カンシャ。
人や人の子には良かったさがし、得意な方だと思うんだけど、
このままじゃ自分の子にたいしてもやや危ないかもしれないもんね。
楽しんだもの勝ち精神で!