〆サバ



サバは秋から冬に食べるものと思っていた。
旬サバって、秋にでるもんね。



近所の、仕事がすごく美しくて丁寧な、
ちいさなサカナ屋さんで
〆サバをみつけた。


冬にはじめてみかけて、
あまり好きじゃなかったのに
大好きにさせてもらった。


『いいサバが入ったから〆たよ』と
お得意様に話しかけているのを耳にして
仕上がる時間を尋ねたんだよな。
ちいさいけれど、ご近所では愛されている
真面目な、信頼できるお店なのだ。


その店にあるのだから、
国内産だし、新鮮なもののハズ。
いったん通りすぎてから
わざわざ戻って買った。
最後のひとつ。


〆具合が最高、たたきのようで
酢のきつさや変な後味を感じないんだよね。
冬に食べておいしいと思ったものと
なにかが違う気がしたけれど
ちょうどいま、食べたい感じだった。
身の具合とか、酢の入り方が。


日本近海のサバには
マサバとゴマサバ、2種あるんだって。
あとから調べて知った。
こんど、どこのどのサバだったのか
魚屋さんに詳しく聞いてみようっと。