声あげないと・・・ちょっと疲れが



混雑したバスに乗った。
ベビーカーで40分、
どんどん混んできて
最後はぎゅうぎゅう。


まだ A型の大きなベビーカーでかさばる。
むっとする車内に
子もややグズグズしはじめた。
あっ、あっ、と
電光の案内板や外を指さす。


バスに乗りなれてもいないこともあって、
降りるときどうするべか~、と
そわそわしてしまう。


イザ。


相方が子を抱いて
“ すみません、降ります ” と
先にすみやかに降りる。


そのあとをベビーカー持って続く・・・
・・・けない。
空いた人の波はすぐに閉じて
新しい人も乗ってきはじめちゃった。
すみません、と動こうとするけれどダメ。


『降りるんだってよ・・・
 ほら、声ださないと』


なんだかぼ~~っとして、
オタオタしちゃってた。
そう、そうです、なんでもう一度
“ すみません、降ります ” が出てこないのだ!
はっきり言わないと誰も気がつかないってば。
余計、めいわくだってば。


“ すみません、ご迷惑おかけします ”
乗ってきた人にもう一度降りてもらって
なんとか降りる。


その間、ほんの 1,2 分ぐらいのできごとだけれども。


降りてからなんだか、さらにぼ~~っとしてしまう。


  あれ、こういうことで困ったことないのに、
  なんで声だせなかったんだ~、
  言わなきゃわからないよ、
  自分は真っ先に気がつくほうだったはず・・・


なんて、そこから次々にイロイロと
育児中のビジョンが・・・


もしかして、疲れてるかも、と気づく。
認めないと、だなあ~~。
自分のためにも、子のためにも、
まわりのすべてのためにもネ。
またひと山、おっきいのがきてる。


単純にカラダがきつい、とかではないから
なんとかちょっと、ひと呼吸おきたい感じ。