マリンタワー、さようなら

観


『氷川丸マリンタワー株式会社』
なんていうところが、経営していたとは、知らなかった。


経営悪化で営業終了、との記事かなにかを目にしたのが、
ぎりぎり今月になってから。
幼少の頃から三十路になってまで、
けっこうな思い出のある場所、
なんとしても子を連れていかねば・・・
てなわけで、ギリギリ間に合って最終日、展望台へ。


風でか、人の重みでか、ゆ～らゆ～ら揺れる、
オンボロっぽい、中も古くさいままのマリンタワー。
みなとみらいがにぎわうなか、人気なくなってたんだな。


鳥を放飼いしていて、エサを持って入ると
肩にのってきたりするコーナー、
小学生低学年ぐらいに訪れて、
ものすごい印象深い思い出として残っていた。
ちょっと他に、なかったもの。
タワーのなかにそんな場所があるなんて。


展望コーナーも、700円かかるとはいえ、なかなかまったりできる
不思議な雰囲気のあるスペースだったのにな。
ぼ～～っと考えごとするのに良い感じの。


でもまあ、中の施設は、何度も訪れたくなるようなところは無かったし、
展望台としては、すっかり、ランドマークタワーや観覧車に
やられちゃってたんだろう。


『マリンタワーに関しては、「マリンタワー再生事業」に基づき横浜市が改修、公募された事業者が借り上げる形で開港150周年にあたる2009年春の供用開始を目指す』




ということらしい。
なくなると決まったわけじゃないのか。
でも外観、変わっちゃうかな。
あの古くさい中の雰囲気は、少なくとも、変わるよな。


ライブステージのかなりさむ～～い感じや、
クレームに対する職員の反応に
終わった感も漂っていて
なんだか色々、さみしい気持ちになった。
でもおセンチな気分にはならず。


子連れ前最後に一緒に行った友人を誘えて、
子連れで行けて、
かわらない自分とこれからに向う自分を感じつつ、
さわやかにサヨナラ。


あんなおそろしいエレベーターには、すくなくとも、
もう乗ること、なさそうだなあ。