札幌黄



タマネギの味ってどんなだったっけ?
タマネギを好きになったのは
いつごろだったんだっけ?


そしていつから、
水っぽくて辛くなくて味がしないな、と思ったんだっけ。
そして宅配で来るタマネギは味は濃いけれど、
なんだかちょっと甘すぎると思っていた。
北海道から “ こだわりの ” なんて送られてきたものも、
うすっぺらい味で、しなしなだったし。



知らなかった。
元祖タマネギ、って、札幌発だった。
明治時代にアメリカからやってきて
札幌で栽培されたのが最初なんだって。


その最初の品種が、いまでも栽培されている
札幌黄』というタマネギ。
いわゆる、在来種というやつ。
はじめて(意識して)いただいた。


歯ごたえがあって、ぴりっと、不快じゃない辛味もある。
火を入れるとその辛味はほどよい甘みにかわって、
歯ごたえもヘタレすぎない。
汁ものの具にしても、ドロドロになりすぎなかった!


いためてよし、汁でもよし、生もよし、
ああ、タマネギ、うまいじゃないか・・・だった!!
ちょっともう、他のタマネギにもどれないぐらい、おいしかった。
どうしよう・・・


あまりたくさんつくられていないんだって。
栽培しやすいF1種が主流だから。
ちょこっと検索してみたら、
がんばって増やそうとしてるみたい、札幌のみなさま。
おなじ『札幌黄』でも、農家によって
けっこう味が違いそうだ。


今回食べたもの、とても好みだったけど、
こんどほかのところのも食べてみよう。


在来種・・・
そうか。