ササニシキの実力



今朝、ひさしぶりに、ササニシキの炊きたてをいただいた。
口にいれるとほろっとほぐれて、芯があって、
ひとつぶひとつぶを味わえる食感。
さらっとほんのり、野菜のようなさわやかな甘味。
すっきりとした後味。


いやあ、日本のご飯ってこれじゃないか!?
ゴハン、ご飯だ!


3月30日の日記に
日本の米はもっちり甘くてうまい、冷えてもうまい、なんて書いた。
そのころ食べていたのは、安売りのあきたこまち
母乳育児でものすごくお腹がすくので、
一食ごとに2膳ぐらいモリモリといただく今。
米がどんどん減るのでケチってみていた。


ちょっとしつこい炊き方にしてるせいもあるのだけれど、
とくに時間が経つと、“ もち米か?” というぐらいに粘るそのお米、
2膳ずつ食べていたら、後でなんとなくもたれるような感じになってきていた。
甘さも、ご飯だけでどんどんいけるような結構な甘味だったし。


そんななかのササニシキ、このさりげなくしみじみとした旨さよ!




そのへんの米屋やスーパーではすっかりみかけなくなった、
ササニシキ


30代前半の自分が小学生の頃は、米のブランドといえば、
コシヒカリササニシキだったと思う。


実家がコシヒカリ党だったこともあって、
近所でみかけなくなってもさして気にかけていなかった。
そのうち、アキタコマチやらヒトメボレといった品種の方が
手に入りやすくなってたんだよな。


なぜみかけなくなったかというと、
ササニシキは気象被害を受けやすいので
育てるのがタイヘンだから、らしいのだ。
でもお寿司屋さんはじめ、料理店では需要が多く、
根強い人気なんだとか。


食べ比べできる贅沢を思いつつ・・・
応援の意味もこめて、
高くてもたまにはササニシキを食べよう。
ほかの贅沢に比べたら、こういう家庭食の贅沢なんて、
ささやかなもんだ。
やたらと、無駄に忙しい生活をしていたときには、、、
そうは思えなかったけどね。