ついに育児書数冊を手に



 あらかじめいろんな知識を詰め込みすぎると
  フラットな状態で赤子を観察できなくなってもったいない!


・・・てなわけで、育児書のたぐいは
妊娠中、ほとんど読まなかった。
嫌でもワンサと勝手に情報は入ってくるし。


だがしかし!
誰にも何も聞かず、何の本も読まず、では
いまこの時代、この日本、なかなか子育てできない感じだ。


役所がらみとか、学校どうするとかもあるから、
知識はやっぱりある程度ないと、なにかと判断できない。
赤子の調子だけみて感覚で育てるってわけにはいかないもんだね。
まあ、そうか、そうだよな。


乳のやりかただって、まわりに見せてくれる人はいないから
専門家に助けてもらわないとすぐにはうまくいかなかったし。
ぜろぜろした息をしたり、ぶつぶつが出たり、
おやおや、っていうことが毎日起こるし。


顔色が良くて、抱いた感じ重くなってて、健康そうで・・・
だからだいじょうぶとは思うんだけど、でも、
ふたりきりだとちょっと「んんん??」と思ったりする、
そういうことがこんなに次々起こるなんて知らなかった!


それから、ひと段落つく頃には、
つぎつぎと予防接種を受けねばならないことになってるし、
検診とか、義務みたいになってるけども
なんで必要なんだろう、とか。


“ 兄弟姉妹の子育てを身近でみていた ” などの経験が無い人は、
やはりちょっとはあらかじめ知識を入れておくべきかもしれない。


たまたま図書館においてあった本が、とても良かった。

ひとりひとりのお産と育児の本

ひとりひとりのお産と育児の本





初版は1987年の本で、読んだのは1997年の三訂版。
著者は有名な先生だった。
『たぬき先生の部屋』というページもある。
古い本だけれど、基本的な事がすみずみまで、
片寄っていない、権威的でない言葉で、
とても読みやすく書かれている。


極端に縛るような育児法には疑問を投げかけていて、
ひとそれぞれの育児を励ますような内容になっている。
そして、専門家や役所側の事情なんかもさりげなく触れていて、
なにか起こったときや、判断しなければならないとき、
冷静になれるようなヒントもちりばめられている。


少しだけ心配事が起きたり、赤子との生活も
ちょっと客観的にみられるようになってきた今、
授乳しながら一気に読んでしまった。


“ こんな感じでいいのかな~~ ” と
肩の力が抜ける、分厚いみかけによらない、
やわらかい本だった。