サービス



母と時間をあわせてランチ。
ちょっと時間をずらして、新しくできた
“カジュアルな” フランス料理屋さんをのぞいてみた。


ビジネス街のランチにしてはお高い。
最低のビジネスランチでも、1600円する。
時間がない人におすすめ、とメニューにあるので
これを頼んでみた。


フロアの、その時間の責任者のような人と、
その他のウエイター・ウエイトレスの人との連携が
いまひとつぎこちない。
一流半ぐらいのサービス感は演出しようと
いろいろと努力しているけれど、
とにかくすべてがぎこちない。


お皿の配置から、料理の出し方、
スープからメイン、デザートが出てくる間隔が、
流れを中断させられるようなタイミング。
時間がない人におすすめ、なのに
間に合うかやきもきさせられる。


オマケに、有閑マダムさんのような、
おしゃべり集団さんが陣取っていて、
BGMも聞こえないありさま。
入る前から、席の配置がちょっと落ち着かない感じだな、
と思っていたけど、おしゃべりが丸聞こえで
こちらもそれなりの声を出さないと会話にならなかった。


料理は、10種以上の野菜がつけあわせてあったり、
デザートもてんこもりフルーツに彩られていたり、と
それなりのボリューム感があったけれど、
味わえる雰囲気がなかったので
あまり覚えていない。


こういう外食は、空間も込みでお金を払っているんだよなあ、
と実感させられた。
それを演出するのがサービスで、
イメージの押し売りになっちゃダメなんだよな。


余裕、遊びの部分がつくれなくて視野がせまい感じ、
自分のなかの決まりのようなものでいっぱいな感じ、
そういうのが伝わってきちゃう。
ものごとがうまく行ってない時の感じだ。


自戒をこめて、見つめさせていただいた。
もうたぶん、行かないだろうなあ。