言葉のちから



おみくじとか占いって、
言葉のいやしだよな、
と思わされる、
好きな文章のものがある。


おみくじは、
鎌倉鶴岡八幡宮のもの。
もしかするとほかのところと
一緒かもしれないけれど、
自分がひいたことのあるものでは
これが一番。


はじめに短歌があるのが良いのだ。
短歌らしく自然の情景やら現象やらにたとえて
世のなかをまるくとらえた言葉に、
やわらかく、素直になってしまう。


花が咲いたり、木々が揺れたり、
季節が移ろいゆくのを眺めながら、
生死のことをゆったり、おおきくとらえる感じが
ここち良いのだなあ。


そして、自分を占ってもらってるわけでもないのに
ひき込まれてしまうのがWebマガジン幻冬舎の連載、
千駄ヶ谷占星術研究所』。
サビア占星術で有名な松村潔氏によるもの。


人や世の中に対する深い洞察力が冴えたその文章は、
占いの要素をのぞいたとしても
そのまま人のためになるのではないか、と思わされるほど。
ひとつの現象をいろいろな角度からみることができる人、
という気がする。


もし、感じる力や何かが他の人より強かったとしても、
それを伝わるように出力できないと
広がっていかないもんな。
ただ言葉をたくさん知ってるだけでも、響かないだろうし。


どちらも、もう何年もずっと、「愛読」中。