苦さにも意味がある



なんとなくぽや~んと食べたいものが浮かんでくるときは
体がうまくいってる感じがする。


あたたかくなって、近所のスーパーにも
ゴーヤが入ってきた。
あの濃い緑をみているとどうしても食べたくなる。
ビタミンが足りないのかな。


でも、数年前までは、このゴーヤ、こわかった。
沖縄でなくても、ふつうにゴーヤをみかけるようになって
まだそんなに経っていないと思うけれど、
その、みかけるかみかけないか、の頃、
まず、母が買ってきた。


豚肉と炒めるといいらしい、体にいいらしい、ってことで
さっそく炒めて食べたところ、これがもう、
どうにもこうにも、苦い!
舌がしびれるぐらい、苦い。苦い以外に何も感じない、ぐらい、苦かった。
途中でごめんなさいしてしまった。
それ以来、ちょっと警戒していたのだ。


その後、沖縄にいって、ほんとうのところどうなのか、
といろいろなゴーヤ料理にチャレンジ。


これが、ひとつも苦くなかった。
おひたしでさえも。ジュースまでもが。
食べたそばからどんどん元気になるような、
さわやかでみずみずしい、とても良い野菜だ、と思った。


それですっかり見直したけど、やっぱり、
近所のスーパーのゴーヤにはなかなか手が出ずにいて、
やっと今日、久しぶりに調理してみた。
沖縄だから美味しかったのではないかという疑惑を捨てきれないまま・・・


そんなふうで、ややこわごわなので、
とにかく、苦いのをやわらげることに重点をおいてしまった。
塩でもむという作戦。


これが、苦くはなかったのだけれど、
なんだか、あの濃い緑色の力強さも、
一緒に消えてしまったように感じたのだ。


でも今日のゴーヤは沖縄産!
これはやはり調理法が悪いに違いない。
塩でもんだり下ゆでしすぎたりしては、
いいものまでもが流れてしまうのではないか、
という気がしていたのだ。


と思ってググって(google)みたところ・・・
やっぱり!
無理矢理苦みを抑える処理をすることで
ビタミンCがたくさん失われてしまうらしい。
<→ためしてガッテン>


調理のコツも、↑のページに書いてあった。
中の白いワタの部分をさけて、下ゆでするにしても、ささっと、
そうすれば苦みもそれほどでもなく、美味しさも栄養も残るということだ。
いままで、ごめんなさい! 
今度からもっと美味しく大事に、いただきます。