持ってる



あなたはきっと
はじめから
条件ではかれないものを
選びたかったんだ


どこで、耐えるか


たとえば

人並みにみえること

いっときの安定気分

そのとき近くにいた人の承認

『あっていそうな』
そんなことよりも



真っ暗にみえるトンネルには
その先に光がある


そこを通るだけの勇気は
はじめから
持っていたはずなのだ


なかったのは
勇気じゃない


なかったのは?


なかったものなど
何もない


ただそっちも
通ってみたかった


ちょっと遅くなっても
自分でとことん
確かめてみたかった


そんなところさ


確かめたところが
どれも同じなんだけど


このカラダでも
やってみたかったんだろう


もう、いいじゃないか、
どっちだって。


けっきょく、
ここまできてるんだから


持っているものは
違ったかも
しれないけれど。